暑すぎたからきっと溶けてなくなっちゃったんだ
今週のお題「暑すぎる」
暑すぎた5年間にも及ぶ夏は、今年の2月に終わった。昨年の夏は、最後の8/23を何回も何回も何回も過ごした。僕らはずっと8/23に生きていたんだ。8/23でずっとボールを目で追ってたんだ。東京でこんなにあっついのにジンギスカン食べたり、大阪でたこ焼きを熱い熱い言いながら食べたり、福岡では夜でも暑い夜を駆けたり、宮城では打ち上げ花火して怒られたり....どこに行くにも暑すぎて、ファンデーションがすぐ溶けた。
冬だって、残りの8/23を噛みしめるように過ごしたね。冬だから、外は寒いはずなのに、一歩中に入ってしまえばそこはいつかの8/23なんだ。
僕らはずっと夏なんだ。夏だったんだ。
永遠に8/23ならいいのに。
何度そう思ったことか。
でも、いつか終わりが来るんだね。
最後の集大成はコロナでなくなって。もう、二度と生で観ることは出来ない。
それでも、僕らの8/23が全部終わったことだけが、救いだったと思うべきなの?
8/23。
私だけ囚われ続けている夏。
だって、始まりの軋むテニスシューズの音を忘れたくないの。
こんなに自粛自粛で、何も進まないのに人生は続いて行ってしまうから。
どれだけ、卒業なんて、しないでって言ってもこのまま終わりがきてしまうから。
出来ればこのままみんなで.....ずっと続けばいいと思ってる。また、地方を駆け巡ろうよ。エール交換してくれないけど、干されるのも一興だと思ってるよ。
私の青春を託せたのが君たちで良かった。ただ諦めないこと。でも、11/15でけじめだね。
君たちのキラキラをみてると、訳もわからないけど、心が動くんだ。
今年の8/23は
「今日は全国大会決勝だね」
なんて会話を劇場では出来なかったけど。
暑すぎる夏は、少年の成長と同じはやすぎる速度で過ぎていく。