エポニーヌ

 

「『on my own』

またあたしひとり行く処もないわ

暖かい家もあたしどこにもない

もう夜だね今夢をみよう

人みな眠る夜ひとりで歩こう

あの人思えば幸せになれるよ

街は眠りあたしはめざめる

ひとりでも二人だわ

いない人に抱かれて

ひとり朝まで歩く

道に迷えばみつけてくれるわ

雨の歩道は銀色川も妖しく光る

闇は樹に星明り

見えるのはどこまでも二人だけ

知ってる夢みるだけ

話相手は自分だよ

あの人なにも知らないだけど道はある

愛してるでも夜明けにはいない

川もただの川

あの人いない世界は

街も樹もどこも他人ばかりよ

愛しても思い知らされる

一生夢見るだけさ

あの人あたしをいらない

幸せの世界に縁などない

愛してる愛してる愛してる

でもひとりさ」

 

久しぶりにみたLes Misérables。

初めて観た時はどこに感動しただろうか。

いまとなっては思い出せない。

 

今の私は、エポニーヌ。

「あの人はあたしをいらない」

そんなこと痛いほどわかってる

「愛しても思い知らされる」 

あなたに抱かれて死ねたら本望